新生児聴覚スクリーニングの普及により難聴の診断が早くなり、人工内耳や補聴器の装用が早期に可能になってきました。難聴児が就学すると、補聴器をつけていても、先生からの距離が離れたり、教室内の騒音のために先生の声が聞き取りにくくなってしまうという問題がでてきます。
そこで先生の声をマイクで拾い難聴児の補聴器に取り付けた受信機へ音をとばし騒音の影響を減らすという仕組みが補聴援助システムです。これまではFMを使ったシステムが主流でしたが、最近はさらに音質がいいデジタル無線方式も普及しつつあります。
これまで難聴の症状がなかったにもかかわらず、教室の騒音の中では聞き取りにくいため授業の理解が妨げられることがあります。このような場合、耳鼻科で鼓膜や聴力を診察して、難聴だとわかればその原因によっては補聴器や補聴援助システムを活用することで聞き取りやすくすることができます。
軽度または中等度の難聴児でも補聴器や補聴援助システムについては購入費の助成制度がありますので、各自治体のHPをご参照ください。
習志野市の軽度・中等度難聴児補聴器購入費助成制度
(※習志野市ではデジタル無線方式の補聴援助システムは助成対象外です。)