市販の風邪薬で注意したいこと
2019.11.29更新
インフルは高熱や倦怠感など症状がとても強いので、病院に行くまでの間、市販の風邪薬で一時的にでも抑えられないか考えてしまいます。しかしインフルエンザの時、イブプロフェンやロキソニンを内服するとライ症候群や脳症といった重大な副作用を発症しやすくなるため使用を避けることになっています。
市販の風邪薬には解熱剤や鼻水止め・咳止めの成分が配合されています。アセトアミノフェンという成分なら安心して使えますが、前述したイブプロフェンやアスピリンという成分なら使用は控えてください。ただ、インフルでは40℃近い高熱が出ますので、アセトアミノフェン(カロナール)を飲んでもほとんど熱が下がらなかった経験をお持ちの方もいるかもしれません。そのような状況では発汗や排尿による解熱作用も大切な要素なのですが、鼻水止めに含まれる抗ヒスタミン薬には抗コリン作用と呼ばれる副作用があり、口の渇きやごくまれに汗が出にくくなってしまうことがあります。
インフルエンザを疑うような高熱が出たときは医療機関を受診して、インフルエンザの場合は速やかに抗インフル薬を使用するようにしましょう。