医院ブログ

2019.12.30更新

今年も残すところわずかとなりました。

今年も多くの方にご来院いただき、誠にありがとうございました。

新年は1月4日(土)から通常診療を開始いたします。

 

我が家はというと年末になると子供たちが次々に熱を出して、ほとんど外出できません。去年は冬に大流行する高熱のウィルス、今年はのどが痛くて目が真っ赤になるウィルスをどこかでもらってきました。特別薬もないので熱が下がるまではおとなしくして、日頃からやりたかったボードゲームでどんぐり集めをしたいと思います。

 

皆様もよいお年をお迎えください。

2019.12.23更新

妊娠中でも内服可能と言われてもらった薬の添付文書に『(妊婦・授乳婦には)投与を避けることが望ましい』と記載されているのを見て、問い合わせをいただくことがあります。例えば抗アレルギー薬のクラリチンの添付文書にも同様に記載されているのですが、臨床では安全という評価でよく処方されています。

 

薬の治験では、妊婦を対象とすることはありませんので、理論的には安全だと推定されても添付文書上は安全とは記載できないので、先程のような記述になってしまいます。しかし、これまでの研究を基にしたFDA分類やオーストラリア分類といったリスク評価の指標があり、その中で安全性が高いと評価されている薬は臨床で広く使用されています。妊娠中・授乳中の内服はどうしても慎重になりやすいですが、実際に使用できる薬は多くありますので、心配なことがあればご相談ください。

 

国立成育医療研究センターのホームページでは具体的に安全な薬剤、内服に適さない薬剤のリストを見ることができます。

妊娠と薬情報センター

2019.12.10更新

舌下免疫療法は小児まで適用があり、成人から小児まで広く行われる治療法となりました。

当院でも舌下免疫療法を開始するお子様が増えてきました。一方で開始後の副反応も目立つようになってきたと思います。開始1週間後が副反応が一番出やすい時期で、12週たつとその大部分が落ち着くといわれています。また鼻炎以外に喘息やアトピー性皮膚炎を併せもっていると副反応が出やすいとも報告があります。

 

副反応を抑える方法としては抗アレルギー薬の内服が代表的です。また、吐き気などの胃腸症状は腸管の免疫器官が飲み込んだ舌下錠の成分に反応するための症状だとされていますので、舌下錠を飲み込まずに吐き出す方法を試すと症状が出にくくなる方もいます。

 

舌下免疫療法を継続するためには治療開始して『約3か月』できるだけ不安を感じないよう、抑えられる副反応は抑えていくことが大事だと思います。

2019.12.06更新

今回は酔い止めを取り上げてみます。

前回は風邪薬について書きましたが、トラベルミンに代表される酔い止めの多くも抗ヒスタミン薬に分類されます。乗り物など強い揺れの中にいると、次第に視覚からの情報と体性感覚にずれが生じ、乗り物酔いが起こります。この際に前庭自律神経反射という自律神経の反応により吐き気がするのですが、ここをトラベルミンはブロックしてくれて吐き気を止めてくれます。

 

一方、抗ヒスタミン薬ですから風邪薬と同様に抗コリン作用があり、眠くなったり副交感神経が抑えられ口が渇いたりします。

 

特に抗コリン作用のある薬剤は緑内障や前立腺肥大症を悪化させるため、これらの疾患をお持ちの方は内服できません。病院を受診した際にも、これらの疾患を治療中の方はお伝えください。

ご相談はお気軽に

みみ、はな、のどの症状でお困りなら、吉川耳鼻咽喉科医院までお気軽にお問い合わせください。

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