2018年、抗インフルエンザ薬のゾフルーザが新しく登場しました。1回の内服で治療効果があるため、インフルの流行時期は広く使用されました。
ただ、薬剤耐性ウィルスの出現率が高いことや、耐性ウィルスでは症状が長引くことが報告されました。それを受け、日本感染症学会から抗インフルエンザ薬の使用についての提言が公開されました。要約すると、ゾフルーザは12歳未満の小児には慎重に投与を検討し、免疫不全患者には投与を推奨しない、という内容でした。
しかし、ゾフルーザは従来の抗インフル薬が効かない新型インフルに対する切り札として期待されていることも確かです。今年もインフルエンザの流行が始まりました。当院でも、これらの内容を踏まえ診療をすすめたいと思います。